思いを誰かに伝えられることは奇跡なんだ〜言葉の魅力を学ぶ〜

物語

『わたしのちいさなサンゴの筆で、あなたへ言葉を送ります』

思いはいのり、言葉はつばさ まはら三桃著

あなたは自分の思い(想い)をどのくらい伝えられていますか?

「言葉で思いを伝えられる」ことは奇跡だと、思ったことはありますか?

今日ご紹介する本はこちら!

「思いはいのり、言葉はつばさ」

この本は児童書ではありますが、対人関係に悩む方々にもおすすめしたい書籍です。

あなたも「言葉」そして「文字」の魅力にどっぷりと浸っていただき、「思いを言葉で伝える」目的を今一度考えてみませんか?

昔、中国には「女書(ニュウシュ)」という女性だけが使う文字がありました。
この文字は当時の女性が悲しみを訴え、自らを苦しみから解放するために作られたと言われています。

この本はそんな時代を背景に描かれた物語です。

あらすじ

ある村に住むゴォ・チャンミンという少女が「女書(ニュウシュ)」(女性だけが使う文字)を学び、拙くても一生懸命に、思い(想い)を「文字」で伝え、大切な人々を悲しみから救っていく。厳しい時代を人々が助け合いながら懸命に生きていく、心温まるストーリー。

読んだ感想

現代は「思い(想い)」は様々な方法で自由に表すことができる。
しかし、その当たり前ができなかった時代や国もあったんだと知った。
「想い(思い)」をことばで伝えられる事・・・。
それはとても魅力的で、自分はもちろん、相手を救ったり、時には傷つけたり・・・
この作品を読んで「ことば」「文字」は奇跡のツールであると改めて感じた。

印象に残るシーン

『辛いときは、書きましょう 苦しいときは、歌いましょう』

思いはいのり、言葉はつばさ まはら三桃著

著者の紹介

⚫︎まはら三桃

1966年、福岡県生まれ。

作品一覧:

「オールドモーブな夜だから」

「カラフルな闇」

「鉄のしぶきがはねる」

「奮闘するたすく」他

まとめ

「思い(想い)」を「言葉」で伝えられる事は奇跡だということを改めて感じた一作でした。

『思いを綴ることで、自分自身の心が自由にな
思いを相手に伝える事で大切な人の心を救うことができる』

社会で生きてく中で重要なコミュニケーションですが、
「この人、怖いし、うまく話せないな」
「話すことが苦手だな」
と感じる方も多いと思います。

そういうときは、言葉を伝える本来の目的を考えてみるのも良いかもしれません。

「言葉は相手の心を救うもの」

もしかすると、相手は助けを求めているのかもしれませんし、本気で何かを相手に伝えたいのかもしれません。

私自身、今までは「自分の伝えたいことをどうすれば伝わるだろう?」とばかり思っていましたが、この本を読んでからは、日記をつけて自分の気持ちを整理してみたり、内容にもよりますが、話しずらい人との会話の際に「相手の心を助ける方法はなんだろう?」「この人は何を伝えたいんだろう」と相手の気持ちを考えられるようになりました。

そして、徐々に人とのコミュニケーションが楽しくなり、会話した内容も忘れなくなりました。

この本を読み終えたら、あなたの思いは今までよりもずっと素直に「言葉」として表す事ができ、相手に「伝える」ことができると思います。

引用文献:思いはいのり、言葉はつばさ まはら三桃著

※このブログではblog製作者の個人の感想も含まれております。読んだ感想は個人差があります。ご了承ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました