「数学苦手」「面白くない」「何の意味があるの?」
と思う方は多いと思います。
(ちなみに私は数学が苦手で、典型的な文系でした笑)
実際、数学を学ぶことで、たくさんのメリットがあるのは事実です。
♦︎物事がバラバラでなく、整理する能力が向上する
♦︎問題を解決する能力が向上する
♦︎エンジニアリングやプログラミング、ソフトウェアの開発、人工知能などの分野で活用できる
♦︎経済学や統計学(データ解析、意思決定のプロセスを深めるなど)に応用できる
など
実は他にもたくさんのメリットがありますが・・・
やっぱり苦手なものは苦手・・・
今日はそんな方々のために数式を理解しなくても面白い!
数学界最大の超難問のひとつである
「フェルマーの最終定理」の魅力が余す事なく綴られた
数学が好きになる第一歩となる本をご紹介いたします!
フェルマーの最終定理って?

♦︎「xn + yn = zn この方程式はnが2より大きい場合には整数解もたない」という定理
♦︎1600年代を生きたピエール・ド・フェルマー(数論の父と呼ばれている)によって作られ、1994年に数学者であるアンドリュー・ワイルズによって証明された
♦︎ピエール・ド・フェルマーが何気なく作った問題であったが、約350年間、誰も解くことができなかった超難問
♦︎古代ギリシャ時代の「ピュタゴラスの定理」が起源
大まかなお話

♦︎フェルマーの最終定理の祖先であるピュタゴラスの定理ができた時代から、アンドリュー・ワイルズが証明するまでの数学者たちの冒険物語が書かれている
この本の魅力

まるで小説を読んでいる感覚!
(前略)数学界の偉大な英雄たちを一人残らず巻き込んで展開する、勇気、不正、ずるさ、そして悲しみに彩られた魅力あふれる冒険物語ーその中心にあるのが、フェルマーの最終定理なのである。
フェルマーの最終定理 ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
この本は数式を理解しなくても楽しめる物語。
xn + yn = znという見た目は単純な数式に、たくさんの優秀な数学者が挫折し、350年間も戦いを挑み続けてきた・・・私はこの歴史を知って、鳥肌が立ちました。
証明をするまでの間に人の死や詐欺まがいの事件も起こったそうです。
逆に、証明しようとする試みから数学の新たな発見が生まれたという話もあります。
「単純な数式が時代とたくさんの人の人生を大きく動かしている」
ということを感じた、とても魅力的なお話でした。
「数学は数式を覚えないといけない!」「わからない」と避けていましたが、実はその背景には、たくさんの数学者の戦いの物語があったんですね。
この物語を読んで、数学者たちの想いに触れ、数学に対する苦手意識を払拭させる事ができました。
先人から学ぶ
実際にこの定理を解いたのはアンドリュー・ワイルズでしたが、この背景には300年間の数学者たちの築きがあった事がわかりました。
この本ではその数学者たちの人生をかけたリレーについて詳細に書かれています。
この数学者たちの強い思いがこもったバトンがあったからこそ、感動する物語になっていると感じました。
まとめ

今日は「数学は苦手」と思っている方も、楽しめる本をご紹介いたしました。
数学は数式だけではなく、たくさんの歴史が織り込まれています。
「難しい」「面白くない」
と感じる問題に出会った時は、その問題の背景、時代について学んでみても良いかもしれません。
そうすると、自然と興味が湧き、偉大な数学者のようにパズルを解く感覚で、楽しくその問いに挑めるかもしれませんね。
「フェルマーの最終定理ほどの問題には、もう出会えないでしょう。これは子供のころに抱いた情熱なのです。代わりになるものなどありません。(後略)」
フェルマーの最終定理 ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで(アンドリュー・ワイルズの言葉)
おまけ
今回ご紹介した本の著者、サイモン・シンさんが書かれた書籍です。
はるか昔から利用されてきた暗号。
「暗号は作られ、解かれていく」
その度にたくさんの国や人の人生が大きく変化していく。・・・。
様々なエピソードから暗号の進化と歴史を見ることができる本です!
ぜひ、一緒に読んでみてくださいね〜!
※参考・引用文献:フェルマーの最終定理 ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
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